あなたの笑顔を守るために

舞台を観るのが生き甲斐なヅカ&ジャニオタ

咲かなかった春

前回(3/11)に記事を書いてから、
あっという間に世の中の状況は変わってしまった。


2月末に最初に「大規模イベントの自粛」が言われたとき、
翌日が初日で、その日舞台稽古終わってさぁ明日っていうタイミングで、
「明日からの公演は中止になりました」
って伝えられて、役者さんみんな崩れ落ちて号泣した公演があると聞いた…。

そのときは、そんな残酷なことがあるものか、
気をつけて公演してればいいんじゃないのか、と怒りさえ沸いたりしたけど、
まさか1か月ほどの後に、ヅカのご贔屓もジャニーズの自担も同じ経験(舞台稽古までやって初日の幕開けられない)をしてしまうなんて。

1か月前と違ったのは、
「もしかしたら、ひょっとしたらそうなるかもしれない」と誰もが心のどこかで思ってはいた…のかな。

「幕を開けられないかもしれない」って思いながらお稽古するなんて、いったいどんな心境なのだろう…、
劇場入って舞台稽古までして、初日が開かずに戻ってくるって…。
想像を絶する経験が、わたしの大好きなひと(2人)の身に起こってしまった2020年の春。


個人的には、
「入念な感染対策*1をとって、
個人個人も十分意識*2した上での観劇」で、
『観客に』クラスターが発生するリスクは、極めて低いんじゃないかと今も思ってる。

…短期間でこんだけの対策を講じてくれて、本当にありがとうございます宝塚歌劇団…。何回でもお礼を言わせてください。
再開したら絶対にお金落としに行くから…。
たぶん、3月後半、公演を再開できてたところはこれに倣った部分も大きかったんじゃないかと…

ただ、3/19の専門家会議の提言で指摘されてしまった、
「大規模イベントによって、全国各地から人が集まり、また各地に戻っていくリスク」
これを言われちゃうとなぁ…
他の演劇は頑張って続けていたところもあったけど、
ジャニーズ・宝塚あたりは自粛も致し方ないのかなぁ(もちろん他のミュージカル・演劇で遠征される方もたくさんいらっしゃるのは重々承知ですが)…と思っていたところに、
とあるご高名な演出家兼俳優さんが感染してしまうという事態に(3/31)。

確かに、観客に対しては万全の対策をとっていても、
楽屋だとか稽古場とか、役者さんスタッフさん側の「三密」はどうなんだろうね…とお友達と話してたこともあった…。
4/1の専門家会議でも「大きい声で話したり歌ったり、あと運動して激しく呼吸することはリスク」と言われちゃった。
もちろん換気など十分気を遣ってはいるでしょうが…ずっとマスクするわけにもいかないでしょうし。

…しばらく演劇の再開は難しいでしょうね…。

(芸能界スポーツ界にも感染者が次々出てて…プロスポーツの再開も当分難しいだろうし、テレビ番組の制作も止まる位だしな…)


東日本大震災のときは本当に、これこそ「未曽有」だなと、
こんな未曽有の事態はもう何十年も起こったりしないだろう、なんて思っていたものですが。

戦争が始まるのってこんな感じなのかな。
最初のうちは対岸の火事で、
少しずつ重苦しい雰囲気が広がって…娯楽が制限され…社会経済活動が止まっていく。
(宝塚の公演が長期間ストップするの自体、戦時中以来ですからね…)

でもこれは決して戦争ではないから、
「誰かを憎む」「敵対する」ことだけはしたくないなぁと思っています(自戒)。
どんなに心が荒みそうになることが続こうとも。

わたしの大好きな大好きな宝塚のご贔屓は、
明るい笑顔をいつも絶やさない、楽しいことが大好きなポジティブなひと。
わたしがその舞台姿、芝居に惚れ込んだジャニーズの自担は、
決して人の悪口や落とすようなことは言わない、平和主義者な愛のひと。
この2人に次に笑顔で会うまでは。


いつかまた、大好きなひとに会いに行ける日がきますように。
目を見て、大好き、って伝えられますように。
一緒に楽しんで笑える、そんな当たり前の時間が戻りますように。
…それまでは負けない。めそめそしちゃうこともあるけどでも負けないんだから…!!それがどんだけ先になったとしても…!!

*1:サーモグラフィやら換気やら

*2:体調不良時の自粛や咳エチケット